子どもが生まれたら買うべきカメラは?|予算別にプロが本音で選ぶミラーレス入門

子どもが生まれると、写真や動画を残したくなりますよね。

でも「カメラ」で検索すると、情報が多すぎて何を選べばいいのか分からない。「結局、何買えばいいの?」――そう思ってこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

筆者は18年間、幼稚園・保育園の行事撮影を続けてきたカメラマンです。毎年何十回と撮影現場に入る中で、保護者のカメラ事情もずっと見てきました。

体感では、スマホで撮る方が5割、一眼やハンディカムで撮る方が5割といった印象です。

この記事では、そんな現場経験をもとに「子どもを撮るために、予算別にどのカメラを選べばいいのか」を正直にお伝えします。

この記事で紹介するのは「写真もビデオも1台でこなせる」カメラです

今のミラーレス一眼は、高画質な写真4K動画が1台で撮れます。写真用・ビデオ用と2台持つ必要はありません。この記事では、子どもの写真もビデオも両方きれいに残せるカメラだけを予算別にピックアップしました。


家庭用ビデオカメラ(ハンディカム)をおすすめしない理由

「子どもの動画を撮りたい=ビデオカメラ」というイメージがある方もいるかもしれません。ただ、今からカメラを買うなら、家庭用ビデオカメラはあまりおすすめできません

理由はシンプルで、センサー(光を受け取る部品)がとても小さいからです。

  • 室内の画質が厳しい ―― 体育館、発表会、お誕生日会。子どもの大事なシーンは暗い室内が多いのですが、センサーが小さいと光を十分に取り込めず、ノイズ(ザラザラ感)が目立ちます
  • 写真が撮れない ―― 「写真モード」がついている機種もありますが、画質はスマホ以下になることも珍しくありません
  • 今のミラーレス一眼は動画も得意 ―― 手ブレ補正も4K撮影も当たり前。1台で写真も動画もしっかり撮れます

5年前ならビデオカメラにも価値がありましたが、今のミラーレス一眼の進化を見ると、「1台で写真も動画も、どっちもきれいに撮れるカメラ」を選ぶ方が、長い目で見て満足度が高いです。


30秒で分かるセンサーサイズの話

カメラ選びで「センサーサイズ」という言葉が出てきます。難しそうですが、覚えることは1つだけ。

「センサーが大きいほど、暗い場所に強くて、背景がきれいにボケる」

センサーサイズ 大きさの目安 暗所性能 ボケ 価格帯
フルサイズ 36×24mm 20万円〜
APS-C 23×15mm 8〜18万円
マイクロフォーサーズ 17×13mm 7〜12万円
ハンディカム 6×4mm前後 × × 3〜8万円

この記事では、子ども撮影のバランスが良いAPS-Cを中心に、予算を抑えたい方向けのマイクロフォーサーズ、そして「一生モノが欲しい」という方向けのフルサイズまで、予算別にご紹介します。


【予算8万円以下】まずは気軽に始めたい方へ

「いきなり高いカメラはちょっと…」という方。この価格帯でもスマホやビデオカメラとは別次元の写真・動画が撮れます。

OM SYSTEM OM-D E-M10 Mark IV(マイクロフォーサーズ)

OM SYSTEM OM-D E-M10 Mark IV
画像出典: OM SYSTEM | 価格.comで最新価格を見る

写真:2030万画素 / 動画:4K 30fps / 手ブレ補正:ボディ内あり / 重さ:383g

  • レンズキット約7〜8万円
  • 重さ約383g(ボディのみ)。とにかく小さくて軽い
  • 手ブレ補正が強力で、動画も手持ちでブレにくい
  • 昼間の公園やお出かけメインならこれで十分きれい

注意点:センサーが小さめなので、暗い室内(体育館の発表会など)ではノイズが出やすくなります。「昼間メインで使う」「まず試してみたい」という方に向いています。


【予算10〜15万円】一番人気の価格帯

カメラを買う方の多くがこの価格帯に落ち着きます。APS-Cセンサーのダブルズームキット(標準+望遠の2本セット)なら、室内から運動会まで幅広く対応できます。

Sony α6400 ダブルズームキット(約12万円)

Sony α6400
画像出典: 価格.com | 価格.comで最新価格を見る

写真:2420万画素 / 動画:4K 30fps / 手ブレ補正:レンズ側 / 重さ:403g

  • 発売から数年経っても売れ続けている定番機
  • AFが速く正確。動き回る子どもにピントが合いやすい
  • Sonyの「Eマウント」はレンズの選択肢がダントツで豊富。後からレンズを追加したくなった時の選択肢が広い
  • 将来フルサイズに移行しても、レンズ資産がそのまま使える

Canon EOS R50 ダブルズームキット(約12.5万円)

Canon EOS R50
画像出典: Canon | 価格.comで最新価格を見る

写真:2420万画素 / 動画:4K 30fps / 手ブレ補正:レンズ側 / 重さ:375g

  • 約375gと軽量。ホワイトモデルもあっておしゃれ
  • Canonの肌色再現は自然で、人物撮影に定評あり
  • 操作が直感的で、カメラ初心者にやさしい設計

Nikon Z50II ダブルズームキット(約13〜16万円)

Nikon Z50II
画像出典: Nikon | 価格.comで最新価格を見る

写真:2090万画素 / 動画:4K 60fps / 手ブレ補正:レンズ側 / 重さ:550g

  • 2024年末発売の新しめの機種。AF性能が前世代から大幅に進化
  • ファインダーが見やすく、「カメラで撮っている」実感がある
  • Nikonの色味は自然で落ち着いたトーン
この価格帯で迷ったら:レンズの将来性を考えるとSony α6400が安心です。Eマウントは純正もサードパーティ(SIGMA、TAMRONなど)もレンズが豊富で、「次の1本」に困りません。

【予算15〜25万円】写真も動画も本気で撮りたい方へ

「せっかく買うなら、ちゃんとしたものを」という方。この価格帯のAPS-C機は、少し前のフルサイズに匹敵する性能です。

Sony α6700(ボディ約18万円)

Sony α6700
画像出典: Sony | 価格.comで最新価格を見る

写真:2600万画素 / 動画:4K 120fps / 手ブレ補正:ボディ内あり / 重さ:493g

  • APS-Cミラーレスの現行最上位クラス
  • AI被写体認識AF ―― 子どもの顔・瞳を自動で追い続ける
  • 4K 120fpsのスロー撮影対応。運動会のかけっこをスローで残せる
  • 手ブレ補正5段。手持ち動画も安定
  • ボディは小さく軽い。子どもと一緒のお出かけでも邪魔にならない

「APS-Cで1台選ぶなら?」と聞かれたら、今ならα6700をおすすめします。写真・動画・AF・手ブレ補正、どれをとっても高いレベルでまとまっています。

キットレンズ(18-135mm)とのセットなら約23万円前後。これ1セットで日常から行事まで広くカバーできます。


【プロのおすすめ】α7C II + SIGMA 20-200mm ―― これ1セットで何でも撮れる

最後に、18年間子どもを撮り続けてきたプロとして、本音の「最強セット」をご紹介します。

Sony α7C II(ボディ約22万円)

Sony α7C II
画像出典: Sony | 価格.comで最新価格を見る

写真:3300万画素 / 動画:4K 60fps / 手ブレ補正:ボディ内あり(7段) / 重さ:514g

  • ヨドバシカメラ年間売上ランキング1位(2025年)
  • フルサイズセンサーをコンパクトボディに搭載。約514g
  • 3300万画素、AI被写体認識AF、4K 60fps対応
  • 暗い室内でもノイズが少なく、発表会やお遊戯会に強い

SIGMA 20-200mm F3.5-6.3 DG(約14万円)

SIGMA 20-200mm F3.5-6.3 DG
画像出典: SIGMA | 価格.comで最新価格を見る
  • 世界初、20mmから200mmまでカバーする10倍ズーム
  • 20mmの超広角 ―― 狭いリビング、テントの中、集合写真もラクラク
  • 200mmの望遠 ―― 運動会の徒競走もしっかり寄れる
  • 重さ550g。フルサイズ用としては驚くほど軽い
  • レンズ交換なしで、家の中から運動会までこれ1本
セット合計:約36万円
決して安くはありませんが、このセットがあればレンズを買い足す必要がほぼありません。「あれもこれも」とレンズを増やしていくと結局同じくらいの金額になることも多いので、最初から「これ1セット」と決めてしまうのも賢い選び方です。

Sony Eマウントなので、もし将来「もっとボケる単焦点レンズが欲しい」「もっと望遠が欲しい」となった時も、純正・サードパーティ合わせて膨大なレンズ群から選べます。


どのメーカーを選んでも大丈夫です

ここまで予算別にご紹介してきましたが、最後にお伝えしたいことがあります。

正直なところ、今のミラーレス一眼は、どのメーカーを選んでもハズレがありません。

Sony、Canon、Nikon、どのメーカーも子どもの撮影に十分な性能を持っています。「色味が好き」「デザインが気に入った」「友人が使っている」――そんな理由で選んでも全然OKです。

大切なのは、「スマホ以外のカメラで残す」と決めて、実際に手に取ること。どの機種を選んでも、スマホとは明らかに違う写真・動画が撮れます。

子どもの成長は本当にあっという間です。悩んでいる間にも、二度と戻らない瞬間は過ぎていきます。「今日が一番若い日」という言葉がありますが、お子さんにとっても、今日は一番小さい日です。

ちなみに、写真を撮る行為そのものが子どもの成長にプラスの影響を与えるという研究もあります。写真表現を通じて子どもの自己肯定感が向上するという報告は、「撮る」ことの価値を改めて教えてくれます。林幸史, 青野明子 – コミュニティ心理学研究 (2020)「フォト・ベースド・コミュニケーションの教育現場での活用: 写真表現を通した子どもの自己肯定感の向上」


よくある質問

Q. スマホのカメラじゃダメですか?

ダメではありません。最近のスマホカメラは本当に優秀です。ただ、暗い室内・望遠(運動会など遠くの被写体)・背景ボケの3つは、センサーサイズの差がはっきり出るポイントです。「日常のスナップはスマホ、行事やお出かけはカメラ」と使い分けるのがおすすめです。

Q. 中古カメラってどうですか?

信頼できるお店なら良い選択肢です。マップカメラ、カメラのキタムラなどの大手中古専門店は保証付きで状態も明記されています。メーカー認定中古(Sony Refurbished等)もあります。フリマアプリやオークションは、初めてのカメラ購入にはリスクが高いのでおすすめしません。

Q. レンズは何本必要ですか?

最初はキットレンズ(カメラとセットになっているレンズ)だけで十分です。ダブルズームキットなら、標準+望遠の2本が付いてくるので日常から運動会まで対応できます。「もっとこういう写真が撮りたい」と思ったタイミングで次のレンズを考えれば大丈夫です。


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ピクトミナは、幼稚園・保育園の行事撮影を専門とする映像サービスです。
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TAKESHI SUDA プロフィール写真

この記事を書いた人

TAKESHI SUDA

株式会社ピクトミナ 代表。長年、幼稚園・保育園の行事を撮影し、DVD/Blu-rayの制作・販売を行う撮影業者として活動。高い購入率を維持してきた実績を持つ。DVD制作の非効率を解消し、撮影業者が本業に集中できる環境を作るため、行事映像の動画配信プラットフォーム「ピクトミナVOD」を自ら開発・運営している。

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